椿に座高計

本と生活の一部

2021/5/6『〈責任〉の生成―中動態と当事者研究』

『〈責任〉の生成―中動態と当事者研究』 國分功一郎 熊谷晋一郎 新曜社<責任>の生成ー中動態と当事者研究作者:國分功一郎,熊谷晋一郎発売日: 2020/11/22メディア: 単行本(ソフトカバー)*** 國分功一郎と熊谷晋一郎という既に多くの著作をもつふたりによ…

2020/12/4『言葉を使う動物たち』

『言葉を使う動物たち』 エヴァ・メイヤー 安部恵子訳 柏書房言葉を使う動物たち作者:エヴァ メイヤー発売日: 2020/04/28メディア: 単行本*** 以下で「動物」と表記するとき、人間を除いた意味で用いている場合がある。 こうした註釈が動物を扱う書籍によ…

2020/11/13『手の倫理』

『手の倫理』 伊藤亜紗 講談社手の倫理 (講談社選書メチエ)作者:伊藤亜紗発売日: 2020/10/08メディア: Kindle版*** 「さわる」と「ふれる」の違いを考えるところから、この本は始まる。著者の伊藤は序文で坂部恵の論を引くことで「さわる」は一方的である…

2020/10/27『震えのある女 ─ 私の神経の物語』

『震えのある女 ─ 私の神経の物語』 シリ・ハストヴェット 上田麻由子 訳 白水社震えのある女 ─ 私の神経の物語作者:シリ ハストヴェット発売日: 2011/09/29メディア: 単行本*** 亡き父親のための記念植樹に際してのスピーチで、筆者は突然の「震え」に襲…

2020/10/2『中動態の世界 意志と責任の考古学』

『中動態の世界 意志と責任の考古学』 國分功一郎 医学書院中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)作者:國分功一郎発売日: 2017/03/27メディア: 単行本***「ケアをひらく」シリーズということで、冒頭には依存症の患者との対話が置かれ…

2020/9/24『記憶する体』

『記憶する体』 伊藤亜紗 春秋社記憶する体作者:伊藤亜紗発売日: 2020/04/15メディア: Kindle版***おそらく伊藤亜紗が他の著書でも書いていたことなのだけれど、プロローグ冒頭からすばらしかった。 体について研究する面白さは、合理的に説明がつかない…

2020/9/22『ヒトの目、驚異の進化』

『ヒトの目、驚異の進化』 マーク・チャンギージー 柴田裕之 訳 ハヤカワノンフィクション文庫ヒトの目、驚異の進化 (ハヤカワ文庫NF)作者:マーク・チャンギージー発売日: 2020/03/05メディア: 文庫***一貫して、進化においてどのような利点があったのか…

2020/9/21『なぜ脳はアートがわかるのかー現代美術史から学ぶ脳科学入門ー』

『なぜ脳はアートがわかるのかー現代美術史から学ぶ脳科学入門ー』 エリック・R・カンデル 高橋洋 訳 青土社なぜ脳はアートがわかるのか ―現代美術史から学ぶ脳科学入門―作者:エリック・R・カンデル発売日: 2019/06/22メディア: 単行本***「アート」関係…